2017年4月に自賠責保険はいくら値下げされるのか?
2017年4月より自賠責保険が値下げされます。
一体いくら値下げされるのか?気になりますよね。それは以下になります。
・自家用乗用車(※普通車)…27,840円→25,830円に 2,010円の値下げ!(7.2%減)
・軽自動車…26,370円→25,070円に 1,300円の値下げ!(4.9%減)
※2年契約の価格になります
自賠責保険の値下げって誰が決めるの?
これは謎です。
一応ですね、金融庁にて自賠責保険審議会なるものを開催して「議論」する体で決めるようですが所詮お役所仕事で結論有りきで形だけやって自賠責保険の値下がりが決まったようです。
非常に曖昧な話であり、誰が決めたのかよく分からん!といういつもの日本の怪しげな権力構造と言って良いかもしれません。
まあ、おそらくは金融庁の役人が決めるのかなという印象しかありません。
自賠責保険は黒字なのか?
一応は黒字なので値下げするようです。正直、黒字どころかトンデモナイ金額が積立金として積み上げられている模様です。
例えば産経新聞の記事では、
自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の積立金から国の一般会計に貸し付けられ、いまだに返済されていない約6千億円の行方が注目されている。
積立金を所管する国土交通省は「借りたものは返すべきだ」と主張。一方、一般会計を預かり“借金”を抱えたたままの財務省は「財政事情が厳しい」と難色を示し、議論は平行線のままだ。
自賠責保険の積立金からなんと6千億円ものお金が国の「一般会計」へ貸し付けられているとのこと。これを統括しているのはもちろん日本の官僚機構で最も権力が強い財務省になります。この財務省様が金が無いから返せねえよ、と突っぱねている模様です…。
自賠責保険の積立金はもちろん、あなたのお金から出ているということになりますよね。別に税金ではないのですが強制的な保険であり、これを払わないと車検が通らない仕組みになっています。つまり自動車ユーザーがいる限りは永遠にお金が湧いてくるという仕組みにもなっています。
ただ事故が多発して自賠責保険から保障が増えると自賠責保険が破綻することもあり得ると言えばあり得ます。しかしながら現状では事故自体が減っていてご覧のようにお金が余っちゃって保険料を値下げするまでに至っています。このお金は一体何のために積み上げているのでしょうか…?そんな状態です。
自賠責保険は必要なのか?
自賠責保険は必要と言えば必要でしょう。
自動車ユーザーのほとんどは任意保険に加入していますが中には任意保険未加入という人もいます。そういう人が事故を起こした場合にはどうやって保障するのか?という問題が出てくるために強制加入の保険が必要であると言えます。
ただ問題点としては自賠責保険の保険料って高すぎじゃね?ということでしょう。
だって国に貸すほど余っているんですから完全に持て余していると言って過言ではありません。今後は自動運転が導入されて更に事故が減ることが予想されます。しかしながら自賠責保険という制度は消えない可能性は高いでしょう。なぜならこの自賠責保険という制度が利権化しているからです。またこのお金がないと財務省は国家予算のやりくりが難しくなるので大事な資金確保先となっているということもあります。
結局自動車関連が税金だらけなのは国や地方自治体の予算の穴埋めに使われていることが多く、自動車ユーザーの負担が重いのは不当な重税を課されているからなのは間違いないでしょう。